近所に住む知り合いの父の葬儀に
手伝いに行って見た話です。
肺炎をわずらっていたとの話でしたが、かつては地区の活動にも精力的に参加し、元気な姿を見せていただけに遺族の方の気持ちが憚れる思いがあったのですが、いざ葬儀が始まると重々しい様子は全くなく、終始和やかな雰囲気でした。
特に変わっていたのが、焼香が終わると家族一人一人がおじいさまについてのエピソードを発表する所。
息子さんと奥様を何よりも大事にする心温まる話がユーモア交えて話され、聞いている人も思わず感じ入っている様子でした。
その中でも面白かったのがおじいさまの最後に励んでいたこと。
それは息子のお嫁さんのお尻を触ることだったそうです。おばあさんがお棺の中から手を取ると「この手で嫁さんのお尻を悪戯しててね、嫌がるからやめなさいよって言うと、最後に手跡を残したいんじゃと言って聞かないんですよ。」と笑顔で周りの人に話したおばあさん。手をそのまま隣に立っていたスーツ姿の嫁さんのおしりに当てて生前を再現するようにナデナデし始めると、嫁さんの方も恥ずかしがりながらもお棺の中の舅さまの頭をピンピン叩き、周囲も
「死んでからもお嫁さんの体に触っているんでしょうね」とにこやかな雰囲気になりました。
死を迎えるということは重苦しいことですが、
亡くなった人を笑顔で送り出すということも深い思いやりがあってこそなのではないかと改めて感じさせられました。
祭壇に掲げられた元気なおじいさまの元気でかくしゃくとした顔が印象に残っています。
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