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2008.02.27
株を取引する傍ら、自身の投資体験をブログに書き留め、人気“株ブロガー”として活躍する個人投資家にインタビューする「カリスマ“株ブロガー”に学べ!」。
今回のゲストは、株式評論の第一人者として活躍する、北浜流一郎氏が登場。日々更新されるブログ「株で資金倍増、悠々人生を。明日に向かって撃て」で、日本経済の現状と未来を鋭く分析する北浜氏に、国内市場の行く末と、ブログやホームページにまつわる話を伺った。
株取引は行っていないものの、株式評論家として絶大な支持を得る北浜流一郎さんですが、ブログでは、株式市場の動きがリアルタイムで分析されています。大きな値動きのあった日には、数時間おきにエントリーが書かれることもありますね。
北浜
私は自宅で常に雑誌などの原稿を執筆しているので、考えが煮詰まることも多いんです。そんな執筆意欲がわかないときに、ブログを書きます。書いた後、原稿の作業に戻ると、考えていることが整理できて、頭の切り替えにちょうどいい。
私のホームページのタイトルは『株リッチ放送局』です。つまり、ホームページやブログは文字放送だと考えているんです。だから常に情報を発信しておきたい。また、長い文書ではないので、細かいことを気にせず、わりと気軽に書くことができます。ただし、ブログだと短い文章で簡単な内容ばかりになってしまうから、長文の場合はメルマガを配信することで補っています。最近は短い文章に慣れてしまっていますけどね(笑)。
日本経済は、バブル崩壊から立ち直り、徐々に景気回復が進んできました。しかし昨年夏のサブプライム問題以降、株価は低迷し、厳しい状況が続いています。このあたり、評論家として、どのように見られていますか?
北浜
日本市場は2003年から黄金波動(上昇気運)が始まって、昨年の夏前まで4年間ほど上がり続けた。現在の下げ局面は、たかだか半年くらいのことでしょう。大きな時間のスケールで見れば、半年程度でもうダメになったと判断するのは早計だと思います。むしろ、これから市場が上向きになる状況だって考えられますよ。
今後の日本株には期待が持てる、というわけですね。
北浜
日本株を見捨てるには、まだ早いと思います。なぜなら今後、中国や中東などの政府系ファンドが、日本市場に投資し始める可能性は高いからです。
確かに欧米のヘッジファンドは、引き続きアジアの新興市場に投資するかもしれません。インターネット取引が当たり前になった今の時代では、皆さん短期取引に慣れているため、ヘッジファンドの狙う市場が良く見えるかもしれない。しかし、政府系ファンドは、慎重の上に慎重を重ねる投資スタイルを取っています。国家のお金を運用するともなれば、安定した市場こそがターゲットになる。他国と比べて生産力は高いのに、市場評価が極端に低下している今の日本株は、彼らにとって格好の投資先でしょう。
情報発信と情報収集でブログをフル活用する
北浜さんご自身は、株取引をされないとお聞きしています。十分な知識がありながら、なぜ株取引を行われていないのでしょうか?
北浜
個人的には、株について語ったり、書いたりすることほど幸せなことはないから、今の仕事で十分満足しているんです。また、市場の動きというのは、よほど外部から客観的にじっくり見つめない限り、正確に見極めるのは難しい。集団で同じ方向に向かおうとする傾向と、その上げ下げで売買されるのが株式市場の理論です。どんなに小さな個人でも、いったん株を買えば、大きな流れの一部になってしまい、冷静な市場株価の予測は難しくなると考えています。
評論活動においては、客観に徹することが重要ということですね。さて、北浜さんは01年1月には公式ホームページを開設され、04年9月にブログを立ち上げられました。そもそも立ち上げた目的はなんだったのでしょうか?
北浜
最初は、自分にもホームページが作れると示したかったんです(笑)。それから次第に、インターネットで情報を開示するのが当然という風潮になり、私も簡単に更新できるブログを立ち上げました。ブログを開設したら、アクセス数がすごく伸びましたね。昨年の株価急落時には、1日に3万アクセスもありました。もともとブログはホームページのおまけ程度に考えていたけど、ブログの方が注目度が高いというのは驚きましたね。
さまざまなインターネットツールを使いこなす北浜さんにとって、ブログを利用するメリットとは何でしょうか。
北浜
まずは、私からの情報発信の場です。私のブログにコメント欄を置いてないのは、読者との意見交換にはmixiを使っているからですね。また、専門用語の正確な意味を調べるときには、他のブログの記述を参考にしています。世の中には賢人がいて、どんな難しい言葉も、ブログでうまく説明してくれている。情報発信にも、情報収集にも、私はブログを大いに活用してますよ。
ブログ
「株で資金倍増、悠々人生を。明日に向かって撃て」
http://blog.livedoor.jp/orion3/
一日に数度の更新を行い、日々の株式市場の値動きをリアルタイムで分析する人気ブログ。また政治や社会問題について、独自の視点でつづったコラムも好評を得ている。開設から3年以上たつ今も、日に2万以上のアクセスを稼ぐ。
プロフィール
北浜流一郎
1943年、鹿児島県出身。大学中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て、現在は個人投資家向けの株式投資のアドバイスを行う。夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで多数の株式コラムを執筆。ブログにとどまらず、ホームページ、mixi、メルマガなど、多彩なインターネットツールを自在に使いこなす。
2008/02/27UP
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2008.02.18
株取引の傍ら、自身の投資体験をブログに書き留め、人気“株ブロガー”として活躍する個人投資家に話を聞く「カリスマ“株ブロガー”に学べ!」。第5回のゲストは、企業の本当の価値を見だし、ファンダメンタル重視の投資を説くブログ『800万円→100万円→1億円達成の株式投資術』を運営する、えす氏が登場。株式投資で5億円を超える資産を築いた同氏が語る、勝つための投資法とは?
えすさんのブログでは、100万円ほどの資金をいかにして1億円まで増やしたのか、ご自身の体験談が語られています。また最近では、政治や世界経済による影響など、マクロな視点からも市場を分析されていますね。ごく普通のサラリーマンであり、ごく普通の個人投資家であるえすさんが、いかに利益を出すかという視点や分析が、高い評価を得ているようです。
えす
僕は、時価総額やPERの指標を軸にファンダメンタル分析を行い、将来的に伸びそうな企業を見つけて投資するスタイルで成功しました。企業分析というと、特定の企業を徹底的に分析するかのように思われがちですが、業界や分野によっては株価が企業の行動以外の要因に左右されるケースも多く、ファンダメンタル分析には大きな視点に立って社会を見渡すことが必要なのです。またブログでは、注目銘柄の分析もしますが、国内外の選挙戦の行方、消費税問題など政治的なものや、マスコミ報道、映画情報、旅行記事など、さまざまなエントリーを書いています。
えすさんは1996年から株取引を始められたそうですが、日本経済は「97年の消費税率引き上げ」、2000年には「ITバブルが崩壊」、06年「ライブドアショック」と市場は混乱の連続でした。
えす
1996年当初は、株取引の手数料が固定価格で非常に高く、デイトレーダーなんかは存在しませんでした。そもそも個人投資家の数も非常に限られていましたね。僕も、お金を銀行に預ける感覚で、株取引を始めたくらいですからね。また、ネット証券がなかったので、株売買はすべて証券マンを通して行っていました。
そんな中、99年頃から、ソフトバンクを中心としたいわゆるITバブルが起こりましたが、僕は、ITバブルの相場に乗り遅れてしまっていて、そこで焦るように買ったのがセガ(現:セガサミーホールディングス)でした。01年頃セガは、ゲーム機『ドリームキャスト』の失敗で業績は低迷していたものの、同社は、ソフト開発に専念する、との声明をし、業績が改善するのではと期待されたんです。しかし、結果的にセガは同年3月期に大幅な下方修正を発表し、連日ストップ安を更新、僕もぼろ負けしてしまいましたよ(苦笑)。その後、株売買をネット取引に切り替えたのですが、ネット証券に変えて取引スタイルを変えても損を拡大するだけでしたね。
ある時、ふと通算成績を振り返ってみると、自分が株投資した金額が800万円なのに、手元に160万円しか残っていない。これはまずいということで、なんとか160万円を5倍にして800万円に戻したいと、株についてようやく真剣に学ぶようになったんです。
1億円を目指していたわけではなく、負けたお金を取り戻そうと?
えす
そうですね。800万円を160万円にしている人間が、いきなり1億円を目指せませんから(笑)。そもそもファンダメンタル志向だったので、「長期視点で企業の将来性をもっと探るべきじゃないか」と考えるようになって。そこで注目したのは、光ファイバーを製造しているモリテックスです。03年3月頃、時価総額はITバブル期の20分の1(約40億円)まで落ち込んでいました。光ファイバー技術の価値だけでも、40億円を下回ることはないのではないかと思ったんです。財務諸表を見るに経営体質が良く、破綻の心配もなさそうだったので、景気が回復すればまた値を上げるのではないかと、何年も待ち続ける覚悟で購入しました。結果的にモリテックスは、買った直後に大幅に値を上げて。この件をきっかけに、健全な経営をしている企業は投資対象として価値が高いと考え、投資の指標として時価総額を見るという方法を確立したんです。その後、明らかに割安な、みずほフィナンシャルグループや新光証券などの金融業へ集中投資を行い大きな成果を収めました。
そうして、資産1億円を達成したと。
えす
04〜05年は相場環境が大変良く、04年5月に1億円を達成し、05年末で7億5000万円超えを達成しました。けれどあまりに順調すぎて、株式市場に不安を覚えて。これまで株で失敗してきた経験から、05年末から徐々に組み入れを減らしていたので、ライブドアショックの直撃は免れました。現在は、昨年のサブプライム問題の影響を受け、ピーク時から目減りして5億円くらいの資産となっています。
えすさんは、お仕事で経理関係の業務をなさっているということで、会計に詳しく、企業の財務諸表を作られているようですね。株式投資に役立つ、財務諸表の見方などありますか?
えす
たとえば、企業の経常利益が土地の売却益などの一時的な収入でかさ上げされ、PER適正値より一見低く見える場合があります。その場合は、PERだけを見て株の買い時を判断するのは早計です。財務に詳しいということが、僕にとって株式市場で戦う武器のひとつではありますが、その知識があるだけで、株に勝てるわけではありません。
ブログは意見の発表の場 みんなで高めあうコミュニティー
ブログでは、先ほどおっしゃったような経理の知識を生かした企業分析や、成長に期待する銘柄を紹介されています。資産1億円を達成した04年5月の翌月からブログを始められていますが、そもそもブログを開設し、株情報を掲載し始めたのはなぜでしょうか?
えす
以前からホームページ作成に興味があって、チャレンジはしたんですけど、あっさり挫折して(笑)。じゃあもっと簡単にできそうなものを、ということで始めたのが、今のブログです。ブログ開設に当たって、株式をテーマにしたブログを見て回ったのですが、「株を1000円で買って、1500円で売って儲かった、ワーイ!」という感じで、内容の浅いものが多かったんです。それよりもなぜ儲かると考えたのか、その過程を書いた方が面白いんじゃないかと思って。だから僕はこれまでやってきた株のノウハウを、わかりやすく解説することにしたんです。
ブログを運営する上でのモットーはありますか?
えす
始めた頃は、ひとつのコメントが本当にうれしくて。でもある程度アクセス数が増えると、コメントも玉石混交になってくるんですよね。ただ僕のブログでは、あおりや批判などネガティブなコメントであっても原則として削除しません。どんなコメントであってもみんなでフェアに議論し合って、僕も含めて学び合えればそれでいいなと思います。だから、どんな時も誠実に、正直に対応していきたいと考えていますし、他人を騙すとかそういう人の道に外れたような行動は行わないように心がけています。特に投資の世界では、お金が絡むだけに、この点にはかなり気を使っています。今では、僕の理想とする投資スタイルを目指す人たちが、ブログを中心にコミュニティーが出来上がっているので、今後もなるべく続けたいですね。
そうした議論の中から、国内、ひいては国際的な経済に対する見解や展望について発言されていますが、混迷極まる日本経済の行く末をどのように見られていますか?
えす
現在の日本では、戦後から続く社会システムの矛盾や破綻が起きています。年金や道路特定財源問題に代表されるように、政策が行き詰まり、経済に悪影響を与えているのが明確なのに、国はその対応が出来ていない。そのため若い世代は、日本の未来に悲観的です。さらに外国人投資家はもっとシビアにこの状況を見つめていて、日本経済に投資する価値がないと判断しているのではないでしょうか。何も変わらなければ、日本経済が大きく上昇することはないし、今後は、今以上に日本市場の価値は下がっていくのでしょう。
だからといって日本が転落するのを傍観するのではなく、未来に向けて正すべきところを正していくべき。僕が発信する情報を見て何かを感じて行動する人が増えれば、みんなの行動や世の中を変えていけるかもしれない。このブログからも、そういう意見を発信していきたいですね。
ブログ
「800万円→100万円→1億円達成の株式投資術」
http://blog.livedoor.jp/esu4499/
中長期的な視点から、現在と将来の企業の価値を見極め、ファンダメンタル重視の投資を説くサイト。ピーク時には2万ヒットを超え、ブログランキング(経済部門)で上位の常連。
プロフィール
えす
1971年、東京都出身。大学卒業後、一度の転職を経て、現在は経理マンとして業務をこなす日々。デイトレードや金儲けに走りすぎた株取引に警鐘を鳴らし、正しい株投資を呼びかける。旅行、映画鑑賞、野球観戦と多彩な趣味を持つ。
2008/02/17UP
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