同ジ空ハ茜色
オーナーオーナー:いわし   メンバー数メンバー数:7人   最近1週間のメッセージ数:4通
サークルの紹介

生と死が混在し、不条理で退屈な素晴らしき世界
そんな…
隙間から照らす
「希望」という名の光

そばにいて欲しい


オナソラは
「ありふれた現実」
「ありふれた空」
「大人未満」

テーマ・キーワードにした
小説(駄文)
綴る、短い文章の題名は
様々なアーティストの...

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 2008年5月 

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From:  いわし

詩緒と話をし、俺は初めて来一先輩の事故のことを知らされた

俺は詩緒との関係にけじめをつけたはずなのに、俺の中に潜んでいた小悪魔が、俺の頭のなかで囁いていた

「もう一度詩緒にアタックしな!」

うるさい

「お前本当は、歌乃を写していたなんて嘘なんだろ」

うるさい

「本当は歌乃じゃなくて詩緒なんだろ!格好つけて見栄張りやがって」

うるさい!

俺は頭の中で蠢く小悪魔を振りきるのに精一杯だった

すでに敗れた恋に、今更執着はできない。それは俺が歌乃の一件で痛いほどわかっていたこと

俺も傷つくし、詩緒も傷つけてしまう

相思相愛なんて、綺麗な話は今の俺には聞きたくない言葉であった


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2008.05.31 13:38:21

From:  いわし

俺は詩緒と久しぶりに話しをした。
詩緒はこんな表情をして喋るのか…。
今までは自分の気持ちを伝えるのに必死で、表情なんか気にしていなかった。
それだけまわりが見えていなかった
今こうして、お互いを隔てていた壁がなくなって、素直に話ができることは、少なくとも俺にとっては嬉しい限りである

俺たちは、お互いの空白の時間を話したり、懐かしい大学時代の話で盛り上がった

俺は大学に通っているので、真新しい変化はないけれど、詩緒のように春から社会人としてデビューした人たちはきっと、慣れない新しい環境に苦労してるのだろうな。

そんな気がしたんだ


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2008.05.31 13:37:22

From:  いわし

俺はおしぼりで涙を拭い、必死に笑顔を作っていた

「ゲイツは新しい恋を始めるの?」
詩緒は穏やかに聞いてきた。
「だって、私にこんな話を今更するなんてさ…。あっ、そうそう「ケジメ」なんて言っていたからさ。私達の縛りから解かれて前進するんでしょ?」

どうだろう…

「少なくとも、詩緒とは昔のようなギクシャクした関係からは解き放たれたな…。結局、自分の気持ちを伝えて、自分が楽になりたかっただけかも…」

「ううん。私、今日はゲイツの誘いに乗ってよかったよ。なんだか、昔から引っぱってたわだかまりがなくなったし、やっと友達としてやり直せそうだな」

その言葉ひとつひとつが俺の胸に染みていった


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2008.05.29 13:43:43

From:  いわし

意外と早くコーヒーと紅茶が運ばれてきた

俺たちは黙って喉の乾きを潤し、お互いの顔を見ずに窓の外の景色を眺めていた


俺は静かに詩緒をみつめた。
「俺は詩緒に恋をしていた。けれど、気付いたんだ…。目の前にいる詩緒の姿を歌乃の姿に写していたんだ。俺は、それだけ歌乃が好きだったんだな」

不甲斐なくも俺は涙を流していた。メガネが曇ってしまった

頭に軽い衝撃が走った

詩緒が俺の頭をどついた
「ゲイツ…。それほどまで歌乃を愛していたんだ。私はゲイツの素直な気持ちを初めて聞けて良かった!正直、私はゲイツに好かれているとずっと思ってました…自惚れていたのかもね」

詩緒は泣く俺の姿を見て優しく笑ってくれた


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2008.05.29 13:42:33

From:  いわし

「ケジメって何のケジメ?」
詩緒は不思議そうに聞いてきた

俺は頭をかきながら、
「自分が新しく前に進めるように…。俺の恋は結局あの日から進まずに止まったままだった」

「あの日っていつ?」

「そうだな、歌乃がいなくなった日からだよ」

「ゲイツ!だったら私は関係ない話じゃない?」
詩緒は少し不機嫌そうな顔をしていった。

「そうなるかもね。でも、最近わかってしまったんだ、今の不甲斐ない自分の気持ちに…。俺はずっと歌乃への恋に執着し、未練と後悔で満たされていたんだ…」

おれはすごく情けない顔をしていた


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2008.05.28 12:42:41

From:  いわし

「ずっと、恥ずかしい話だけど、俺は詩緒に恋していたんだ!」

詩緒は目を大きく開いて、こちらを見た
「ゲイツはいつもストレートすぎるね。私だってゲイツの気持ちは、痛いほどわかっていたし、事実…私には来一がいるし、その手の話は何度も断ってきたはずよ。まさか、四六時中見られていたと思うと、少し怖い…」

詩緒は落ちついて言葉を返してきた

「悪い。別に今更詩緒を引かせるために、こんな話をしたんじゃないんだ…。俺なりのケジメってやつだ。すまんな」

俺はタバコをもみ消し、店員にコーヒーと紅茶を頼んだ
詩緒はうつむいていた


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2008.05.28 12:41:43

From:  いわし

俺が慌ててジッポーを拾い終えた頃には、何事もなかったように、お客さん達は会話を始めていた
俺は静かにため息をつき、タバコに火をつける。
詩緒は黙って、俺の方に灰皿を滑らせ、ポーチからキャスターを取り出していた

「おっ。サンキュ」
俺は詩緒にお礼を言ってから、俺は本題を静かに語りはじめた

「俺さ、ずっと考えていたんだ…。」

「ゲイツ!なんの話?」
「ん。少しだけ真面目な話だよ。俺はそうおんサークルでも大学の講義でも、ずっと詩緒を見ていたんだ…」

詩緒は別に驚きもせずにずっと俺を見ていた
「それで…?」

俺は言葉をつまらせた



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2008.05.27 23:58:28

From:  いわし

詩緒が奥の席に座ったので、俺は手前の席にならんで座る。
二人で窓の外の景色を眺めていた

店内は思っていたよりも静かで、スーツを着た会社員が多かった

俺は駅前の人の多さと喧騒が苦手で、この環境に慣れるまでに苦労した

このファミレスのように程よく静かな場所の方がなんだか落ちつく

「話ってなに?」
まだ、メニューも頼んでいないのに、詩緒は唐突に核心を突いてきた

俺はいきなりの振りに動揺して、勢いよく、ジッポーを落とした

金属音が、大きく響いた
まわりの人々の会話が一瞬止まり、視線が俺に集まる
俺は恥ずかしくなってあわてて拾った


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2008.05.25 13:44:46

From:  いわし

俺は詩緒と並んで歩きはじめた。
人混みの多い商店街を抜け、JR線の乗り口を背に緩やかな坂を歩いていった
駅とは反対方向なので、次第に人が減っていくのが目に見えてわかる
俺と詩緒は古着屋のそばにあるファミレスに入った
ひとけの少ないところで二人きりで話していたら、俺は冷静さを保てないかもしれない…

俺はそんなくだらないことを考えていた

「ここでよい?」
俺は向かい合って座るより並んで座ったほうが、精神的に楽かなと思い、テーブル席ではなくカウンター席を指さして詩緒に尋ねた

「そうだね。そこで!」
詩緒も同感だったようで、そそくさとカウンター席に座った


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2008.05.24 12:47:21

From:  いわし

俺はベンチに座れなかったので、段差のある場所にどっかりと座り、タバコを吸おうとしたが、お巡りさんと目が合い、気まずくなって、タバコを箱に戻した。
「ごめん。ゲイツお待たせ!」
詩緒が息をあがらせて登場した

詩緒は相変わらず、フルカワミキのTシャツでカラフルなニーソックスをはいていた

可愛かった…

「おそくに無理いってごめんな」
俺は詩緒に軽く頭を下げ、詩緒の顔色を伺った

詩緒は普通だったが、何だかそわそわしているように見えた
「ここじゃなんだし、何処か別の場所に行くか」
俺はお巡りさんさん含め、人の少ないところへ行きたかった

「手短にね♪」
詩緒は頷き、しずかに呟いた


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2008.05.23 11:20:01

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