サークルの紹介
生と死が混在し、不条理で退屈な素晴らしき世界
そんな…
隙間から照らす
「希望」という名の光
そばにいて欲しい
オナソラは
「ありふれた現実」
「ありふれた空」
「大人未満」
テーマ・キーワードにした
小説(駄文)
綴る、短い文章の題名は
様々なアーティストの...
2008年2月
 最新拍手
メッセージアーカイブ
更新日順発言
|
私は何故か、気になってしまい、上着を羽織り、来一の後をつけていた
今思えば、これは俗にいうストーカーというやつであった…
私は彼にバレないように、気配を消していたが、ねっとりと執拗に尾行した。
来一は全く気付かずにずんずんと進んでいく
右へ曲がり、交差点を左に曲がる。
私はだんだん目的の場所がわかってきた
見覚えのある風景…
私がずっと通ってきた道懐かしい
彼…、いや来一は、間違いなく私の実家に向かっていた
私は目から溢れ出す涙に驚いて、余計に悲しくなってしまった
2008.02.28 23:44:18
日がだいぶ景ってきた
私はリビングに座り、FMを聴きながら、ぼんやりと外を眺めていた
窓の外では、学校帰りの小学生達が雪玉を投げ合ってはしゃいでいた
ここ最近で積もった雪が溶け残り、白く反射し夕日をより鮮やかに照らし出している
私は哀愁ではないが、切なくなって、エアコンのスイッチを切り、窓を開けた
外からは冷たい風が吹き、温まっていた私の体をどんどん冷やしていった
私は窓にもたれながら煎れたてのコーヒーをすする
太陽はもうじき眠ってしまう
その去り際に写る一瞬の光景が私はたまらなく好きで、私は嫌な事があると、去り行く太陽を見たい衝動に駆られていた
私が落ち行く日を眺めていたら、来一が帰ってきた。
しかし、来一は真っ直ぐ家に入ると思いきや、下を見たまま、我が家を通過していってしまった
2008.02.28 23:40:16
私は急いで包装紙に包み 、ラッピングをし、換気扇をつけた。
換気扇は何も言わず、部屋中に立ち込める甘ったるい匂いを食べて吐き出していった
私は部屋に戻り着替えを済ませ、出来上がったチョコをポケットにしまった。
あとは渡すタイミングを見つけるだけであった
二人きりになる日なんて今日しかない。
でも、今日渡してしまったら、来一が意識してしまうのではないだろうか…
彼に渡す不格好な兎は、彼にはどう見えるのだろう?
本命か義理か…
私はどちらかは言わないつもり
私の中では答は見つかっていたが、今の中途半端な関係に終止符を打てるほど私の心は強くなかった。
2008.02.27 01:39:36
家に着くなり私は着替えもせず、チョコの作り方の書いてある雑誌を広げながらキッチンで準備をした。事前に必要な調理器具や食材は、私の部屋にしまって置いてあったのである。
全て計画通りにことが進んでいった
私は鼻歌を歌いながら、チョコを作る
既存のチョコを溶かし、洒落た容器に入れ固める
ある程度出来上がったチョコにチョコペンで文字を入れようとしたが、手が止まってしまった。
「LOVE」なんてベタなものは入れられない
しかし、「FRIEND」なんて中途半端な文字は私が納得いかない…
私は頭の中にある英語事典を調べていたが、相応しい言葉は全く出てこなかった。
どうするか…
私は結局、絵心がないが、兎の絵を書いた
特に兎にした意味はなかったが、私は出来上がった作品をまじまじと見て、うっとりしていた
2008.02.26 13:44:29
私が、気持ちの整理を始め、今の生活に慣れた頃、私はひそかに明日の作戦をたてていた。明日はバレンタインデーなのである。
当時友達と話していた頃からこの日まで、相当な年月がかかった気がした
作戦というのは芦田家黒一点の来一のためにチョコを作ろうという、簡単で捻りもない計画である
前日の13日
夕方のホームルームが終わると、私は真っ直ぐ家へ向かった。
芽唯さんは新しい彼の家に泊まりに行き、叔母は地区の飲み会要員で借り出されていたのである
来一は部活で帰りが遅くなる
こんなチャンスはなかなかなかった
私の体は自然と走っていた
2008.02.25 13:49:52
私と来一が一緒に住んでいることは、担任以外には言わなかった。
こんな狭い山奥の田舎であるから、噂は、すぐ手と足がつき、そこらじゅうを駆け回っていた。
しかし、友人の誰一人としてその件に関しては、誰もむやみやたらに聞いてはこなかった。
まるで、私と来一が学校を休んでいる間に、私たち以外の全員で口裏を合わせているかのようであった
私と来一の関係は、今まで通りと変わらずに、良好な幼なじみの関係のままであった
同じ屋根の下で、一緒に暮らしているが、家の中にいても、私たちは相変わらずのままで、お互い意識してしまうと、うまくいかないのである
だから、私は私の本当の気持ちを隠して日々を過ごしていた
2008.02.24 13:45:23
しかし、ときにその傷は、いともたやすく剥がれる。まるで塞がったかさぶたが、ふいに取れるように…。私は事件の日の夢を見ると、まだ根深い心の傷を開いては絶句してしまう。
夜中に例の夢から覚め、現実か夢か朦朧とする。
外には真ん丸のお月さまが煌々と光輝いていた
私は窓辺に座り
星に願いごとをした。
私は不幸なんかじゃない今は幸せな日々をおくっている。
きっとうちの父も母も、今の私を見たら、きっと褒めてくれるだろう!
だから…。
だから
今の幸せなときを、ずっと私にください
私は何も望まない
ただ…
私の手の中にある希望は取らないでください
星屑が堕ちた
2008.02.23 23:47:55
芽唯さんは、二つ年上で、私が芦田家に来た頃は高校生であった。
高校生のわりに落ち着いた雰囲気で、明るくて脳天気な私の性格とは対象的に、知的でクールであった
私が、芦田家に住まわせてもらってから、以前の家族の風景は知らないが、新家族は一気に明るくなった。
来一の母も、私を自分の娘のように、育ててくれた。
私は心から幸せな毎日を過ごせるようになった。
気遣いがないといえば嘘になるが、芽唯さんとも日に日に打ち解け、お互いに理解し合える仲に変わっていった
私は、心に大きな穴が開いていたが、芦田家に来たことにより、その穴が塞がっていくのを感じていた
背中の傷は一生消えないけれど、心の傷は時間の経過とともに、だんだんと消えていった
2008.02.23 23:45:55
嬉しい知らせがあった。
私の引き取り先に、ある女性が名乗りを上げた。
その女性は、最近ご主人を亡くされて、毎日の生き甲斐をなくし、途方に暮れていたようだ
その女性は、まぁ、来一の母である
私は予想外の展開続きに頭がついていかなかったが、来一の母が、私の母親がわりになって、すむ場所と、心の居場所を提供してくれた。
人に対して、抵抗がない私の性格が幸いし、自然と親しみ、馴染んでしまった。
私は来一とは幼なじみなので、打ち解けることは容易であったが、姉の芽唯さんとはなかなか打ち解けられなかった
彼女は女性として、いや人間として完璧だった
2008.02.23 13:47:54
私の親族は未熟な私を相手にはせず、厳粛な大人の相談で解決をすると言い、私に何も伝えないまま書類や相続の手続きをし、両親の仕事の資金と資産と遺産を骨の髄までしゃぶりとっていった
結局、私に残ったのは、大学を卒業できるくらいのお金だけであった。
私が14年間生まれ育った家は、当然ながら残すはずなのだが、誰も私と家を引き取る人が現れず、私より先に、家があかの他人に売り飛ばされてしまった。
私は家も親も愛も幸せも全て失ってしまった
信頼されて慕われた私の両親の人望は、見た目だけのハリボテであったかのようだ
不思議の国のアリスのように、不思議な世界に迷い込んでしまった少女で、夢オチであることを願った
2008.02.21 23:05:47
|
ログインフォーム
 いわし(575)
 ありがとう(0)
 静流(0)
 きびもあ(0)
 小林(0)
 まりあ(0)
 かもめ(0)
>> 一覧(7人)
サークルに参加するとメッセージの送信やメンバーリストの閲覧が出来るようになります。
サークルに参加するには、ログインが必要です。初めて利用される方は、
心あたたまるコミュニティウェア Circle Player の新規ユーザー登録(無料)を行ってください。
スポンサーサークル紹介
|
このサークルを...
|