サークルの紹介
生と死が混在し、不条理で退屈な素晴らしき世界
そんな…
隙間から照らす
「希望」という名の光
そばにいて欲しい
オナソラは
「ありふれた現実」
「ありふれた空」
「大人未満」
テーマ・キーワードにした
小説(駄文)
綴る、短い文章の題名は
様々なアーティストの...
2007年10月
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ビークルの曲がうるさく頭に響く…。
はっと、目覚めると、ライトよりまぶしい頭が光った。
上様こと、マスターの一平さんだ。
「あっ、マスター。すみません、俺どの位寝てました?」
「そうだな…、5分位かな。童夢。大丈夫か?汗すごいぞ」
俺は汗をかいていた。
マスターが俺の名前と顔 を覚えてくれたのにも、気付かないほど、今も、動揺していた。
「詩緒は?」
「弥生が今、奥で手当をしているよ…。」
俺はため息を着き、頭を振り、カウンターの椅子に座り直した。
マスターは珍しく眉間にシワを寄せ、静かに言った
「おい。童夢。お前は落ち着けよ。ただでさえ、あの娘は動揺してるんだ。お前が取り乱していたら、余計にややこしくなる。わかったな」
そういって、マスターは紅茶を差し出した。
「すみません。いただきます」
俺は体中温まる紅茶をすすり、ラークに火をつける。今日のタバコはいつになくまずかった
2007.10.31 23:32:43
夢を見ていた…。
そらが刻む、4ビート。
そこへ俺がベースラインを弾き、来一が、ピアノでアドリブをする。
俺達が所属するサークル。総合音楽研究部。通称「そうおん」
発表会に向け、俺達は夜中のスタジオで、JAZZをテーマに、演奏した。
俺達の息のあった、ピアノトリオに、プロ顔負けの、美声を持つ詩緒が、入り、歌う。お互い目で合図をしあい、空気、呼吸、そして世界が一つになる。
最高の瞬間
トリップする
こんな時間がいつまでも永遠に続いてほしい
俺は願が叶うなら
この瞬間を永遠にしたい
しかし…
目覚めてから、起こる現実は、辛く、重たい。
2007.10.31 23:31:01
「猫路」に着いたら、ちょうど弥生さんがゴミを捨てに外へ出てきていたところであった。
俺に気付き、
「あら。童夢くん!しばらく顔を見せないで…、あらやだ、ビショビショじゃない。さぁさぁ、中に入って。」
いつ来ても弥生さんは、優しい。
俺は一瞬、うっとりしたが、我に帰って、
「ありがとうございます。詩緒きてます?」
弥生さんは、目を伏せ黙ってうなづいた。
タオルを借り、体中の水分を拭き、中に入ると、「スケ」と「カク」と「詩緒」がいた。
詩緒は、紅茶に手もつけず、泣いていた…。
相変わらず、詩緒は白かった。その白さよりも、
手首に巻かれた包帯の赤さが
鮮やかで、
切なくて、
俺は…
気を失った。
2007.10.30 23:58:22
詩緒のアパートに着いたのは7時半過ぎであった。
薄暗い住宅街の一角にあるため、見つけるのに苦労した。
走って部屋を開ける。
「!?」
鍵がかかっていた…。
俺は公園へ回り込み、部屋に明かりが点いているか確認した。
真っ暗だった。
詩緒はいなかった…。
俺は屋根のある駐輪場まで行き、ラークに火をつけた。
初めて気付いたが、俺の手は震えていた。
タバコも今はまずく、頭がクラクラしてきた。
座り込み、夜空を見上げた。
雨が無数の針のように降っている。このまま、雨に当たれば俺の心は穴だらけになってしまう…
そんな気がして、しばらくぼんやりしていた。
俺はまだ、気持ちが落ち着いてないにも関わらず、詩緒が真っ先に行きそうな「猫路」へ、原付きのアクセルをフルスロットルで突っ走った
2007.10.30 23:37:25
俺は、景品のスルメをかじり、走って、アパートまで戻り、原付きに跨がった。ここから、詩緒のアパートまでは、30分位で着く。
詩緒とは、サークルが一緒なのと、来一の彼女ということもあり、結構仲が良かった。
俺が、大学を卒業してからは、もう半年以上会ってない。
しかし、今この状況をゆっくりと理解する暇もないし、それよりも、取り乱している詩緒の姿が、目に浮かぶ。
俺は国道を走り出した。最悪にも、小雨が降り出して、服が濡れた。
もうじき7時になる。
帰宅ラッシュと、赤信号の連続に捕まり、イライラと焦りが募っていく。
「あー。ちくしょう!」
やり場のない怒りが、口から白い煙とともにもれた。
2007.10.30 23:01:49
そらに電話をした。
そらはすぐ出た。そして、まず一言
「童夢。あんた、バカでしょ!あたしが散々電話したのに出ないんだからもう!」
そらは珍しく怒っていた。
「どうしたんだ?」
「どうもこうも…、あんた、あんたは、今から詩緒のところへ行って!」
「は?意味わかんないよ。どういうことだ?」
俺は状況を全く理解することができなかった。
「来一が…、昨夜、交通事故で、危ないらしいの…」
とんでもない日だ。ここ最近、ツイてない俺が、今日大勝ちをした。
嫌な予感と胸騒ぎが、悪い形で的中してしまった…。
「来一…」
2007.10.30 22:43:57
俺はポケットにお札をブチ込み、近くのさびれたパチンコ屋に入った。
俺の大好きな仕事人は、満席であったため、誰も座っていない、美空を打った。
手応えなし…
お金は、あれよあれよと減っていく。
隣にバカップルが並んで座った。俺は、ため息をついて、台と向き合った。
隣のカップルはそろって大当りを引き、パチンコ台よりうるさくなり、台より熱くイチャつきだした。
俺は、切なくなった。
何か、世の中全てに見捨てられたような「孤独」を感じていた。
悔しくて舌打ちをし、それでもまだ、ひばりに没頭した。
残り五百円。
奇跡の始まり!
そこから、20連チャン。
俺は、生まれて初めて、通路に箱を積まれ、
バイト代より、多く、お金を手に入れた。
となりのカップルは、出た玉のやり取りで喧嘩をし、仲直りし、夕闇の街の中へ消えていった。
俺は清算を済ませ、携帯を開く。
そらから着信が何十回も来ていた。
ざわ…、ざわ…、
ざわ…、ざわ…、
俺は胸騒ぎがした。
冷たい汗が背中からふきだしてきた。
2007.10.30 22:42:56
朝、目覚めると、そらはいなかった。
「どーむへ。今日はバンド練があるから、先寝ていて。たぶん、終わったらこっち帰ってくるよ」
とメールでも済むのに、書き置きがしてあった。
俺は眠い目をこすり、そらが作っていってくれた、味噌汁とご飯を食べながら、テレビを眺めていた。
画面の向こうでは、日本から離れたアメリカの野球が映っていた。
赤いチームが勝って喜び合い選手達が抱き合っていた。負けた青いチームはうなだれていた。
テレビでもはっきりわかる、「勝ち」と「負け」
テレビでは、その両方の表情を鮮明に写し取る。
俺は世間一般から見れば、青いチームのように、「負け」と見なされて、評価されている。
残念だが、これが現実。俺は次の試合(面接)の予定を確認し、次は勝てるように、自分を見つめ直すため、また洞察力、瞬発力を鍛えるため、近くのパチンコ屋へと向かった。
2007.10.30 00:00:03
パソコンを閉じ、俺は、夜空を見上げる。
雲の群れの間から、月が恥ずかしそうに、顔を覗かせている。
俺は、ぬるくなったビールを飲み干し、そらのいるベットに潜り込む。
電気を消し、月明りのなか、ぼんやりと考える。
今の生活はどうだ?
これから俺はどうする?
そらに頼るのか?
プライドはないのか?
就職は?
お金はたまらずとも、悩みは、日に日に貯まっていく。
俺は、どうにかなるさ!
と大きなあくびをし、そらに抱き付いて、寝た。
2007.10.29 23:33:02
俺には、趣味がある。
休日の大半を使うパチンコである。
もともとは、無駄遣いをしないで、お金を貯めることが趣味であったが、二年ほど前、悪友の芦田来一の口車に乗せられ、俺はパチンコの魅力と魔力に虜になった。
俺の貯金はみるみる貯まり、俺には才能があるんじゃないか…と、思ったが、みるみるお金は減っていった。
やがては、俺のコレクションであった、アニメのDVDを売り、その金を資金にパチンコをしたりもした。
結局、今では、バイト代を家賃とパチンコ代に消えてしまう、何とも性質の悪い、趣味である。
そらは、そんな俺に見兼ねて、こうして、俺のアパートに棲む?代わりに、食費として、食料を置いていってくれる。
そらが俺の紐だったのに、いつの間にか、俺がそら様の紐になりました
2007.10.29 23:30:43
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