サークルの紹介
まだ知られていないポルトガルの魅力をお伝えします。
今回は、リスボンとその周辺およびアレンテージョに行ってきました。
2008年12月
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「悠久の海 郷愁の邨 リスボン・アレンテージョをゆく」
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商業ブルジョワジーに支えられる海商王国は、新交易ルートを求める王権の国家事業として、大船団を大西洋に漕ぎ出す。
以前の世界史では「地理上の発見時代」と呼ぶように、未開の地を見つける先進の欧州という視点でいわれていた。しかし今日では、欧州の視点だけでなく、東方やアジア、アフリカさらには「新大陸」南北アメリカが一体化を始めた時代として、最初のグローバリゼーションの時代と考えるべきである。
いま一度、この大航海時代と海商王国ポルトガルを生んだ背景を整理してみる。
シンボルは交易商品「香辛料」である。この「儲かる商品」が入る地中海ルートが、イスラム世界・オスマン帝国の膨張で閉鎖され他を探すしかなかった。
レコンキスタを完了して絶対王政を進めたが、黒死病や農村の疲弊で不況に陥る。打開策として領土拡大をしたいが、国内には肥沃な土地がなく、背後は常に大国カスティリアの脅威がある。
一方、アフリカには、内陸に金銀があり、沿岸には穀物がある。そのアフリカの海岸沿いに、あるいは地球球体説を信ずれば、大西洋に乗り出すことで、古来からの言い伝えや、旅人からの伝聞による黄金の国・東方世界に達するはずだ。造船技術の発展と航海術・操軍術を習得したいまが出航のときである。
もちろん、精神的な拠りどころであるカトリックには、その布教と伝説の王プレスター・ジョンとの遭遇という大義名分もある。
后である開明な母フィリッパが聞かせる東方やアフリカの話。黄金や宝石、香辛料に彩られた伝説に、耳を傾け目を輝かす王宮の兄弟たちが目に浮かぶ。
1415年、艦船200隻・5万人でジブラルタル海峡の対岸セウタを襲った。これを大航海時代の嚆矢とする。
セウタを占領したものの期待した内陸(サハラ砂漠のさらに奥地)の金は得られず、その後は穀物を得るための西海岸南下策がとられる。
11代王ドゥアルテ1世の命を受け、37年二人の弟(三男エンリケ、五男フェルナンド)はタンジールを攻略したが失敗、フェルナンド親王がイスラム軍の人質となる。
弟を奪還する条件のセウタ返還が呑めず、王は苦悩。時悪しくもペストに罹患して翌年悶死、その弟も43年フェスで獄死した。遺骸は城壁から逆さまにつり下げられた。従者たちは遺骸をもらい受けると、塩をふりかけ壷に入れて無念の帰国。52年バターリア修道院に埋葬された。
この悲劇がエンリケを軍事から遠ざけた一方で、実業家エンリケを推し進めることになる。さらには弟を惨殺された怨念が、イスラム憎悪に拍車をかけたことも推測に難くない。
母フィリッパが読み聞かせた本には、マルコ・ポーロ(写真)「東方見聞録」もあったに違いない


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2007.02.18 16:59:42
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