サークルの紹介
まだ知られていないポルトガルの魅力をお伝えします。
今回は、リスボンとその周辺およびアレンテージョに行ってきました。
2008年12月
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「悠久の海 郷愁の邨 リスボン・アレンテージョをゆく」
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第9代王フェルナンド1世はペドロ1世の子。美男王と呼ばれるが、なぜかやることが乱暴で、危うく国を滅ぼしかけた王である。いや男前ゆえの奢りか。美貌王は無謀王。
即位して数年後、カスティリアで内乱が起きる。王(こちらもペドロ1世だ。ややこしい)を、腹違いの弟が暗殺して次王として即位したのだ。
ここで美男王は隣国アラゴンと結び、王女レオノールと婚約し、王位継承権をかざして侵略をする。しかし返り討ちに合い、アラゴン王女との婚約は破棄され、同じ名前のカスティリア王女レオノールと婚約をする。
その傍ら平民出身で人妻のレオノール・テレスに横恋慕し、略奪婚。またもレオノールだ。ますますややこしい。
翌年、カスティリアの王女コンスタンサ(暗殺された前王の次女)を妻にしていたイングランドのランカスター公ジョン・オブ・ゴーントと同盟を結び、再び戦争。またしても敗北。9年後、懲りずに再戦。完敗を喫し、カスティリア王フアン1世の後妻に、自らの一人娘王女ベアトリスを差し出すはめになる。
自分が亡くなった場合、王女ベアトリスが王位を継ぐが、子孫がない場合はポルトガル王位がカスティリア王に渡ってしまうという契約付きであった。
その狙いどおり、1383年10月に美男王は嫡出男子のないまま他界した。王女がポルトガル女王として宣誓し、その母レオノール・テレスが摂政となった。ところが、この婚姻と王位継承の契約を画策したアンデイロ伯爵が、カスティリア側であるばかりでなく、摂政レオノール・テレスと出来ていた。閨房による専制政治とそれへの反乱が始まると、今度はカスティリアが侵攻してくる。
この亡国の危機に際し現われたのがジョアン王子である。王子といっても第8代王ペドロ1世と妾妃テレサ・ロウレンソとの間に誕生した庶子。遠ざけられ(あるいは身の安全のため)亡命していた。エヴォラでアヴィス騎士団の団長を務め勢力を築き、反王妃派に支持され防衛軍を指揮する。カスティリア軍をリスボンで迎撃して、フアン1世の野望を粉砕した。
救国の英雄というだけでなく、黒死病以来30年以上続いた暗い時代の闇を薙ぎ払ったスーパースターの登場だ。1385年、ジョアン1世としてアヴィス朝を開く。
新王朝の幕開けはコルテス(身分制議会)で行なわれた。貴族と教会と市民(ただし大商人やギルドの親方)の三者において、国王を選んだということは、大貴族(親カスティリア)から商業ブルジョワジーが権力を奪うという市民革命の先駆けともいえる。
新しいヒーロー、ジョアン1世はカスティリア王国の再攻を防ぎ、その背後の大国フランスに対抗して、イングランドと同盟する。その証としてランカスター公ジョン・オブ・ゴーント(この貴族もしたたかである)の娘フィリッパを妻に迎える。そう、シントラでみたカササギ王とそのパートナーの誕生である。
二人はカスティリア王国と和睦を結んで、背後の脅威をなくして、正面に広がる大海原をめざして錨を上げる。
海洋大帝国ポルトガルの基礎を築き上げた王は、いまもなお『大王』と呼ばれ国民の誇りであり続けている。

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2007.02.10 16:08:09
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