サークルの紹介
まだ知られていないポルトガルの魅力をお伝えします。
今回は、リスボンとその周辺およびアレンテージョに行ってきました。
2007年1月
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「悠久の海 郷愁の邨 リスボン・アレンテージョをゆく」
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嵐の岬は、香辛料奪取への喜望峰であった
自然観というもの。
キリスト教では、創造主(=神)によって、人も自然も作られたもので確固たる 神>人>自然 という序列がある。ゆえ自然は人のために尽すもので、人によって管理されるものだとする。
われわれ日本人の、神は自然に宿るとするものとは大きく違う。
ヨーロッパを覆う森は闇であり、死の世界である。これを切り拓き、光を取り入れ、肥えた土に種を蒔く。家を建て、家畜を飼うこと、これが、カルチャーであり agriculture である。
カシやブナの木が覆う森を拓いて生計を立てる。秋にそれらがドングリを落とすころ、豚を連れて行き、十分食べさせ肥えさせる。
冬を乗り切る術がないので、屠ると肉は塩漬けにして保存する。その臭みを和らげるために必須なのが、コショウをはじめとする香辛料である。
香辛料はインド周辺の作物で、イスラムや地中海商人により、ヨーロッパに運ばれていた。軽く、嵩張らず、厳格な保管の必要もなく、それでいて非常に高値で取引される理想的な国際貿易商品である。
交易ルートを他に創って、それを手中に収めたい この野望が大航海時代を支えた本音である。
そんな香辛料も、時代とともに、その価値は下がっていく。
料理法が巧みになって肉の臭みが薄められるようになったこと、コーヒーや紅茶、チョコレートやタバコなど、他の嗜好品も食卓に並ぶようになったことなど、食事や料理の進化がその理由だが、もっと大きな要因は、飼料作物の普及であった。
冬でも蓄えの餌を与えることで畜舎で越冬させ、食べる間近まで家畜を育てられるようになったことである。
その飼料作物こそスペインが南米から持ち帰ったトウモロコシである。
大航海時代を牽引したものが、自らが呼び寄せたルーキーにとって替わられたばかりか、その原動力すら壊されてしまう。
こんな歴史をポルトガル人は知っている。ゆえのサウダーデである。
またトウモロコシを、とうきび・唐黍 と書き、唐からの黍と称し、さらに、"もろこし" とは "唐土" なので二重に、中国伝来のありがたい作物と感謝したわれわれ日本人だが、「南蛮黍」とも称して崇めていることも忘れてはいけない。
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2007.01.14 23:23:12
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