カジュアル哲学
オーナーオーナー:和寇の末裔   メンバー数メンバー数:13人   最近1週間のメッセージ数:5通
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 従来の思弁的哲学を踏まえながら、日常の諸身辺の問題について、哲学的考察を加えようとするサ−クルです。いわば普段着の哲学です。

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パラドックスの範疇には、「二律背反」も含まれている。
 相互に対立する二つの命題、すなわち「定立」と「反定立」が、対立したまま、優劣なく、併列して主張されることである。
 カントは、これを、主観から独立して、世界を捉えようとするときに、理性が陥る自己矛盾であるとした。
 彼は、二律背反の四つの例をあげている。
1定立・・世界は時間的にはじめを持ち、空間的に固定されている
 反定立・・世界は時間的、空間的に無限である
2定立・・世界は単純な原子から成る
 反定立・・世界は無限に分割できる
3定立・・自然法則的な因果律のほかに、自由による因果律がある
 反定立・・自由はない、世界は一切が自然法則によって生起する
4定立・・世界には絶対的な必然的な存在が属する
 反定立・・世界の内外には絶対的に必然的存在はない
 これについて、カントは、1と2は、人間の認識は、イデ−の影を見ているようなものであるから、両方とも偽であるとし、3と4につていは、両方とも成り立つとした。
 これらは、現在では、自然科学、社会科学の発展によって解決済みの問題である。
 しかし、この四つの例は、「二律背反」とは違うと思う。単なる見解の相違に過ぎないものである。
 二律背反とは、単に見解の相違ではなく、正反対の考え方であるが、対立するものではなく、客観的に見て、両方とも正しいと認められる場合を言うのだと思う。



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2009.06.25 12:16:55


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