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 こういう小泉が何故総裁選に勝てたのか、その主な勝因は三つあると思う。
 1田中真紀子の支援
 「田中真紀子が小泉内閣の生みの親だ」と言われるように、ずばりとエスプリの効いたものを言うので、大衆に人気の高かっった田中真紀子が総裁選で終始小泉に寄り添うようにして、全精力を傾けて応援したこと。これが小泉総裁誕生の最大の力になったと思う。
 2自民党大改革への大衆の期待
 誰がやっても変わりない、自民党も賞味期限切れだ、と国民は自民党に愛想をつかしていたが、結党してまだ日の浅い民主党に任せるわけにもゆかず、国民は閉塞感に息が詰まりそうな状態であった。そこに「自民党をぶっ壊す」と、生きの良いフレ−ズを掲げて登場してきた小泉に「自民党の異端児だから、奴なら自民党を改革してくれるのだろう」という期待を寄せたのである。
 3景気回復期待
 長すぎるデフレとリストラ、そして国の大借金と、全く先がみえない状態に置かれた国民大衆が「構造改革なくして景気回復なし」という小泉のスロ−ガンに、デフレ脱却、景気回復の期待を寄せたこと。   
 この三つが小泉に地滑り的勝利を齎したのである。
 ちなみに6年余に及ぶ小泉施政の成果は、銀行の不良債権の解消と拉致被害者5人とその子どもの奪還だけ、規制緩和、行政改革、財政再建、年金改革いずれも半端で終わり、所得格差、中央と地方の格差を広げる結果に終わっている。小泉が「改革の本丸」視した「郵政民営化」の成否は、リスク要因を含みながらまだ不明である。

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  • 2007.12.31 09:42:16

・暴走した異端児、小泉純一郎
 かって、歯に衣を着せぬ発言で定評のある田中真紀子が「小渕は凡人、梶山は軍人、小泉は変人」と評して喝采を博したことがあったが、小泉純一郎は、政界きっての超異端児である。
 その異端視は、25年金属議員表彰を断ったことから始まるが、小泉は「変人」を通り越して「暴走する超異端児」であった。その顕著な異端の例を上げてみよう。
 ・総裁選に立候補して自民党でありながら、「自民党をぶっ壊す」と豪語した
 ・議会制民主主義であるにも拘わらず、「オレの政策に反対する者はすべて『抵抗勢力』と看做す」と豪語した
 ・01年の総裁選で、8月15日の終戦記念日には、靖国神社に公式参拝する、と公約した
 ・自民党最大の支持基盤である、郵便局長OBの団体「大樹会」を敵に回す「郵政民営化」を改革の本丸だとした
 ・中国、韓国の猛反発を無視して、毎年の靖国参拝をやめず、日本をアジアで孤立化させた
 ・05年郵政民営化法案が参院で否決されるや、同法案を可決している衆議院を解散するという暴挙に及んだ
 ・05年の総選挙では、郵政民営化に反対する100名以上の自民党衆議院議員を公認からはずし、離党を強いた
 ・反対議員の選挙区には、刺客候補を立候補させて、反対議員の当選を阻んだ
 こういう暴挙を敢えてやってのけた首相は未曾有である。

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  • 2007.12.30 09:53:22

 対米開戦に反対していた山本が何故真珠湾の奇襲攻撃を決意したのか、その理由はこうだと思う。
 異端児視されていた山本は、当時は傍系の海軍航空隊本部に左遷されたが、その幹部を二度務めた経験から、今後の海戦は、航空機戦になると確信していたのだ。山本が巨艦「大和」の建造に反対したのも、大艦巨砲は時代遅れと判断していたためであった。
 山本は、飛行機からの魚雷攻撃戦法を研究させたのだ。飛行機から魚雷を海中に投下して敵艦めがけて推進させ、爆破させる技術の開発には、大変苦労したという。
 飛行機から魚雷を投下すると、海面に衝突する際に衝撃で爆破してしまったり、海中深く潜水してしまったり、難関だらけだったという。それを創意工夫し、何十回もの試行錯誤の末に、自信の持てる攻撃法を完成させたのだ。
 山本は、それを実践で使ってみたかったのであろう。
 新しい兵器を導入したり、新戦法を編み出すと、それを実践に無使いたがるというのが軍人の性だと言われるが、その気持に山本も駆り立てれたのであろう。それは軍人であるが故の慧眼、異端児山本の限界であったのだ。 

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  • 2007.12.29 11:06:46

1936年米内内閣が誕生した。海軍大将の米内を首相に据えて陸軍の横暴を抑え込むのが狙いであった。米内は、思想的にも同じで、親交のあった山本を海軍次官に任用した。相談相手として期待したのであろう。
 この頃、世界一の巨大戦艦「大和」の建造計画が持ち上がっていた。これに山本は大反対であった。海軍航空本部長の経験から、日露戦争の日本海海戦で大勝利したような艦隊同士の砲撃戦の時代ではなく、航空戦の時代であると看破していたからである。しかし
「大和」建造は着工された。
 この頃から、山本の言動fはけしからぬと、血気にはやる若手軍人や右翼の刺客が山本の周辺をうろつきだした。これを知った米内は、山本の身の安全ほ図るために、連合艦隊司令長官を命じた。これは退役前の海軍高官のお決まりコ−スでもあったようである。
 1940年には、「日独伊軍事同盟」が締結された。これにも山本は猛反対したのだ。その前年には第二次世界大戦が始まっており、この同盟は、アメリカを敵に回すことになるからである。山本は「アメリカを敵に回すことは、世界を敵に回すことになるのだ」とさえ言ったとも伝えられている。
 そのころ盛りあがっていた、世界を敵に回すことになる「対米開戦論」にも山本は、当然猛反対した。まさに「異端児」知米派、山本の慧眼である。
 山本と同じように、米国に駐在経験のある武官は沢山いたはずだが、彼らは山本と違って開戦指向の風潮に迎合する烏合の衆化してしまっていたのである。
 そこが、山本の先見性、敵を知る「異端児」の所以なのである。
 その翌年、真珠湾への奇襲攻撃で火蓋を切った太平洋戦争が始まったのである。その真珠湾攻撃の作戦を立案したのは、対米開戦反対の山本であったのだ。 

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  • 2007.12.28 09:31:44

 山本は海軍きっての知米派であった。それは1919年から1926年の間に最初のハ−ハ−ド大での語学研修、2回にわたる日本大使館武官勤務と都合3回滞米経験があり、その間、つぶさに米国の石油事情や海軍、空軍施設を視察していたからである。アメリカの強大さを知っていたのである。
 1930年には、ロンドン軍縮会議隋員として参加した。ここで主力艦の数を米英各15隻、日本9隻とし、総トン数を米英10に対して日本は7とする条約案であった。日本側はこれを不満としたが、締結はした。
 「この条約は強国英米の海軍力に制限を課するもので、これがなければ、無制限になり、国力のない日本は負けてしまうから、賛成すべきだ」というのが山本の意見であつた。誠に正論であると思うが、山本は異端視されて、当時の海軍では傍系であった海軍航空本部技術部長に左遷されたのである。
 1935年、前条約が満期を迎えるに伴い、第2次ロンドン会議が開催されたが、ここでは不成立で、日本は翌36年にはロンドン軍縮条約を破毀した。
 山本が心配した「無条約無制限軍拡時代」に突入したのだ。山本はこれを批判したため、1933年で離任した古巣、海軍航空本部長に再び左遷されてしまった。山本に対する異端視が続いたのである。

 

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  • 2007.12.27 10:06:12

・異端児、連合艦隊指令長官山本五十六
 筆者が山本五十六について印象付けられたことが二度ある。
 第一は、太平洋戦争最中の1943年、山本がブ−ゲンビル島上空で米機によって銃撃されて戦死したときのことである。米国は開戦当初に日本の暗号の解読に成功しており、情報はアメリカに筒抜けで、米軍は山本の動きを知っていて迎撃に成功したのである。
 そのとき、旧制中学の2年生であった筆者は、山本長官の戦死を悼む校長の全校訓示を聞かされた。動転していた校長は、元帥に叙せられた山本を「山本大元帥」と言ってしまったのである。当時は「大元帥」は天皇の呼称であって、それを他の人に使うのは不敬に当たるのだ。これに気付いた校長は慌てて訂正したが、「校長先生も動転しているんだ」と可笑しかった。
 第二は、山本が言ったという「やって見せて、言って聞かせて、やらせてみて、褒めてやらねば人は育たぬ」という言葉を知ったときである。
 当時の軍人規律の基本であった「戦陣訓」には「上官の命は朕が命と心得べし」とあり、上官の命令は絶対であって、兵隊はぶん殴られ、小突きまわされながら訓練されるのが当たり前の時代であった。その時代にこのような立派な、正しい訓練理念を持つていたのか、という驚きであった。
 山本が戦争中に母校である長岡市の長岡中学で講演した際、自分が軍人なのに「軍人になってお国にご奉公しろ」などとは言わず、「世の中に役立つ立派な人間になれ」と言ったというのも、異端児の面目躍如たるものがあると思う。

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  • 2007.12.26 10:22:16

・異端児の特徴
 1反主流ではないが、主流の考え方や思想に迎合はしない
 2主流に対してケチを付けるとか、クレ−ムを付けるという形は取らないが、独自の考え方を持って行動する
 3組織としての目的は共有しているが、組織の前例や慣行にはこだわらない
 4「唯我独尊」になっているわけではないが、自然に組織との距離ができる
 5考え方は独創敵であり、改善、改革を目指している
 6異端的行動に眉はひそめいてる本流も、異端児の考え方、やり方は受け入れないまでも、内容的には異端行為の価値は認めており、放任している
 結果オ−ライで、文句をつけることも別にないから、ということなのであろう。
 7仕事を楽しんでやっているが、出世コ−スには無関心であり上司におもねったり、「廊下とんび」みたいなことは嫌いである
 仕事が楽しいからやっているだけなのだ。
 8熱烈な信奉グル−プは出来るが少数派にとどまる
 本流ではないから、多数を占める「大勢派」は、遠巻きにして、寄ってはこないのである。 
 このような特性を持つ者が「異端児」である。
 その例を二つばかり上げてみよう。

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  • 2007.12.25 10:33:56

・異端児はただの変わり者ではない
 「異端児」も、組織のなかでは普通の人とは違うから変わり者には違いないが、ただの変わり者ではない。
 そもそも、「異端」という言葉はロ−マ・カソリック教から出た宗教用語である。正統派と自負している宗派が他の宗派、たとえばプロテスタントを排斥しようとする場合に「異端」という言葉を使ったのである。
 「異端」の疑惑を持たれた者は、教会が行なう「異端審問」でひどい拷問にかけられたりしたという。
 しかし、この「正統」というのは、その時代、その地域で最大の信徒を擁する宗派が、われこそが正統なり、と自認して、異宗派を「異端」と決め付けて攻撃、排除しようとするときに使われる用語である。したがって、最大宗派であるというだけで、他の宗派が邪教だと決め付ける根拠はないのである。
 力の強いものが、考え方の異なる力の弱い少数派を抑圧し、排除しようとするときに振り回される言葉が「異端」という言葉なのだ。
 日本でも、「日蓮正宗」を自称する創価学会が、新規会員に先祖を祀る仏壇を破毀させたり、同じ日蓮宗系であるにも拘わらず「日蓮宗」を異端視しているのも同じである。
 この「異端」という言葉がその後、一般化されて、主流から外れている人に対して使われるようになったのが「異端児」という言葉である。
 しかし、冒頭にも述べたように、この「異端児」はただの変わり者ではない。その特徴をあげてみよう。

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  • 2007.12.24 09:11:57

・たらい回し者
 人間の集団の中には、必ず一人や二人の「変わり者」がいる。別に集団のル−ル違反をしたり、集団に害を及ぼすということではないが、普通の人とは一寸変った言動、行動をする人である。
 会社の中にもこういう変わり者がいる。変わり者はいろいろな部署を転々とたらい回しにされる場合もある。これが「たらし回し者」である。
 能力がないということではなく、上司の言うことを素直にきかず、いろいろ条件を付けたり、クレ−ムを付けたりする。
 しかし、言うことは一応は筋が通っているから頭ごなしに叱りつけることも出来ない。が、上司にとっては使いにくくて仕様がないのだ。扱いにい奴だと、煙たがられるのである。当然、評価も良くないし、配置換えもされることになる。
 会社の人事評価というものは、一旦上司が悪い評価をすると、それ以降の配転先の上司も右へ倣えで、良い評価点を付けることはない。「協調性に欠ける」「指示通りにやれない」などの評価を下すから、いろいろな部署を転々とたらい回しにされることにもなるのである。本人もこんなバカ上司ばかりの会社ではどう仕様もないな、と思うようになる。
 こういう形で出世コ−スを外れると、再び浮上するのは極めて困難である。こうなると、じっと我慢してそこで働き続けるか、思い切って転職するかしなないのである。

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  • 2007.12.23 12:05:54

・連動して人類を脅かす諸要因
 これまでに、「世界を変えた」3要因として「IT技術の進展」「グロ−バル化」「開発途上国の高度経済成長」をあげ、それをベ−スとして「人類を脅かす」3要因として「エネルギ−価格」「地球温暖化」「ヘッジファンド」とプラス2の要因として「イスラム過激派テロ」「核兵器の拡散」をあげた。
 ものごとを組み立てている要因には、「独立要因」と他の要因から影響によって変動する「従属要因」があるが、厳密に考えると、この八つの要因のうち、独立要因といえるのは世界を変えた3要因で、あとの五つの要因は「従属要因」である。
 この五つの従属要因が相互に作用、反作用を及ぼしながら人類に対する脅威を高めているのだ。
 いまひとつ、この問題を「与件」と「可変条件」という観点からみるとどうなるか。
 変更し得ない要因としての「与件」は世界を変えた3要因であり、「地球温暖化」も今になってはどう仕様もない蓄積されている二酸化炭素の部分については与件とみるしかない。
 他の「エネルギ−価格高騰」「ヘッジファンド」「核兵器の拡散」「イスラム過激派テロ」とこれからの「地球温暖化」については、手が打てるのだ。
 この五つに有効な手をうつことができれば、人類の更なる繁栄化は保証されるはずである。
 現代の人類は、まさにこのような岐路に立たされている、と言っても過言ではあるまい。

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  • 2007.12.21 09:47:17

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 従来の思弁的哲学を踏まえながら、日常の諸身辺の問題について、哲学的考察を加えようとするサ−クルです。いわば普段着の哲学です。

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