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From:  中田美香

アンカー

東京、渋谷にありますBunkamura ザ・ミュージアムで現在開催中の「アンカー展」に行ってまいりました。

スイス中部、インス村出身の画家、アルベール・アンカー、彼の油彩や素画(墨だけで描かれ彩色を施していない絵)など100点あまりの作品が集められた、日本初の本格的な回顧展です。
19世紀のスイスで大変な人気を博し、国民的画家として、今もスイスの人々に親しまれているアルベール・アンカー。
彼は生まれ育った故郷インス村の情景を一貫して描き続けていました。
今回の回顧展の副題も、「故郷スイスの村のぬくもり」です。

殆どが私が生まれる100年以上も前の作品ですが、「コレって写真?」というほどリアルに描かれていて、当時の暮らしに"ひゅい"っとタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。

アルべール・アンカーと聞いて、作品がパッと頭に浮かばない方も、是非「アルプスの少女ハイジ」のアノ世界観を思い浮かべてみて下さい。
アンカーの作品は、村の子供や老人などの、ごくごく日常の生活を題材にしたものが多い。その彼らの表情が、なんとも皆ピュアで、やさしくて、崇高な雰囲気さえ醸し出していて、絵画の中に描かれた子供たちの瞳に思わず”きゅー”と吸い込まれてしまいそうになることもしばしばです。

特に興味深かったのは、アンカーにとっての重要なテーマであったという「教育」。
自らも地元の教育行政に参加していたのだとか。
当時はまだ、子供といえば、労働の担い手という見方が強かった中、彼は先進的な子供の教育に目を向け、子供たちひとりひとりの個性を尊重していたといいます。
今回の展覧会には「よく遊び、よく学べ」と題されたセクションがあり、編み物や積み木、ままごとなどをして遊んでいる子供たちが描かれていました。
絵を通じ、遊ぶ過程で大事なものを学び取る子供たちの姿を眺めていると、今の教育が忘れてしまった何かとても大切な要素が隠されているような気がしました。

帰りのお土産屋さんでも大ハシャギ^^。
「赤ずきん」という作品で実際にかぶっている赤の帽子が販売されていたんです。私もかぶっておそろいでパチ★

帽子

年末年始、家族で過ごされる方も多いと思いますが、家族の在り方、家庭の温もりや有難さを感じられる、とても素敵な展覧会です。

寒い日が続くなか、美術館でホッと一息、アンカーが描く家族の団欒や親密な空気感が、きっとココロまで暖かくしてくれるハズ。

アンカー展は、東京の渋谷bunkamuraでは1月20日まで。
その後、郡山、松本、京都と巡回します。


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2007.12.26 15:06:46


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