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1
生活の為の教育
社会生活を送るために必要な教育、いわゆる「読み書きソロバン」である。
しかし、現代社会においては、その知識量は単純な「読み書きソロバン」では
すまされない。
少なくとも、新聞に載っている物事の意味を把握できるぐらいの基礎知識を習得
させなければ、生活に必要な知識を与えたとは言えない。
例えば、ケインズ理論の基礎を知らなければ、経済面の公定歩合がどうのという話
を読んでも理解できまい。
微分・積分を知らなければ、ちょっと高度な試験を受験する気にもならなくなる。
英語を全く知らなければ、ダンボールに書かれた外国の社名さえも分らない。
漢書や古文のいくつかぐらい知らないようでは、ちょっと高尚な話にはついていけ
なくなる。
この生活のための教育というものは、このように広範かつ高度なものなのであり、
決して安易なものではないのである。
第二に、人の生活は、現状維持だけではなくて、より以上の生活を目指し改良を
求めるという行為も内包している。そのためのキッカケを与えること、及び、より
上位の知識・技能を習得する為の基礎知識を習得させることもまた、生活のための
教育に含まれるべきなのである。
ここで教師は肝に命じておくことがある。
それは、学校で教え得ることは、あくまでも知識世界の一端にすぎず、真の学習
は個々人の興味によって生徒自身が自ら進んで行なうものだということだ。
教師のすべきことは、できる限り多くの知識を生徒達に触れさせ、興味を持てる
対象を見つけ出させること、そして、それを学ぶのに必要な基礎知識を習得させる
こと、なのである。
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2009.07.05 07:01:00
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